ソーラーグレージング®とは、グリーンエネルギーである太陽光発電所において、近年、森林の伐採・抜根、切土・盛土などの乱開発が大きな問題となっております。国土の7割弱が森林である日本では、森林の乱開発をせずに大規模太陽光発電開発は厳しいと弊社は考え、その中で、元々木々がほとんど無い牧草地(未利用地や遊休地)を大規模太陽光発電所に有効利用できないかと考え、営農放牧型太陽光発電(ソーラーグレージング®)用に、6年前より耕作放棄地・未利用地を再生して参りました。 ※耕作放棄地の再生実績面積日本一。
「太陽光発電パネル」×「羊の放牧」の相乗効果!
ソーラーグレージング®では、もともと牧草地(農地)の上を空間活用して、太陽光パネルを並べて設置し活用しているので、それぞれの良いところの相乗効果を得ることができます。太陽光パネルが有っても無くても、牧草地の牧草面積や生産量は変わらず、また羊の放牧頭数も変わりません。日除けも雨除けもできる屋根があり、涼しい中で牧草が食べれるという環境は、羊たちにとっても非常に快適でストレスフリーな環境になっております。また、羊は人のように汗をかくことができず直射日光に非常に弱い動物ですので、太陽光パネルが屋根代わりとなり直射日光や雨を避けることができ、羊たちの健康面を考えてもお互いにWinWinな施設だと考えております。
ソーラーグレージング®では、草刈りに大型の重機などが必要ないため、土壌を荒らすこと無く、自然のままの農地活用が可能となります。特に羊糞には牛糞などと比べても豊富な栄養分を含むため、有機的な土壌に仕上がります。
羊糞などは天然肥料として活用でき、含まれる成分に窒素、リン、カリウムなどの重要な植物栄養素があります。さらに、植物の成長に不可欠な、その他の微量栄養素とミネラルが含まれています。有機物を多く含むこともあり、これは、土壌構造を改善し、水と栄養素を保持する能力を高めるのに役立ちます。
オランダの大学の研究では、太陽光パネルが強い直射日光を遮り、結露により周辺に水分が自然に供給され、牧草の栄養価(タンパク質含有量)が高まります。また牧草自体も柔らかくなりますので羊たちも消化しやすくなり、よく食べるようになります。
「アニマルウェルフェア(動物の生活とその死に関わる環境と関連する動物の身体的・心的状態)」にも配慮した、ストレスフリーな放牧で動物たちが健康な心身で過ごせる快適な環境を目指しております。世界的な潮流とともに日本国内企業の取り組みも進んでおり、消費者のニーズも高まりつつあります。